2023.06.12
カテゴリー : ブログ
2023.06.12
カテゴリー : ブログ
調色
お車の事故修理の際には、損傷部分を修復した後に塗装を施して仕上げていきますが、その工程の中でボディーの状態に合わせて塗装色を調合する「調色」といわれる作業があります。お車が新車であればメーカー指定の色を調合するだけで済みますが、ボディの塗装も経年劣化しますので、個々のお車の状態に合わせて色を調合しなければならないという訳です。
まずは実際の車の色を調色機で読み取ります。
コンピューターで情報を取込み、色ごとの分量が表示されますので、その分量で調合していきます。今回のボディ色では8種類の色を混ぜて作りますが、多い時には12～13種類の色を混ぜて作ることもあります。
そうして出来た色をカラーチェックシートに吹き付けていきます。まずは色を吹き付けてヒーターで乾燥し、次にクリアーを吹き付けて同じく乾燥します。
最終的に出来上がったカラーチェックシートをボディに合わせて、色のズレがないか目視で確認します。1回で合うことはまず無く、今回も3回ほど繰り返して完成しましたが、難しい色になると7～8回繰り返して色を作っていきます。
写真ではその難しさが伝わらないかもしれませんが、相当な経験を積まないとこの「調色」は不可能で、実際に今回作業をしている塗装士も塗装歴20年以上の大ベテランです。
このように事故修理を高いレベルで行うには、相応の設備と共に非常に高い技術が求められます。
以上、「調色」についてのご紹介でした。
